現代日本語研究会
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シンポジウム報告

<シンポジウム報告>

タイトル:寿岳章子さん、ふたたび―元祖わきまえない女に今学ぶこと

日時:2021年9月4日(土)14:00~17:00 Zoom開催

 

シンポジスト:

佐竹久仁子= 寿岳さんの日本語と女の研究を中心に

遠藤織枝 = 日記からみる若き日の寿岳さんのバイタリティー

久米弘子 = 憲法を守る婦人の会など市民運動を牽引した寿岳さん

田中聡子 = メディアからみる寿岳さんの今日性

 

このシンポジウムは、日本語研究者として多くの業績を残して、平和憲法を守り、あらゆる差別を許さない活動家として、女性を励まし勇気づけながら生涯を閉じた寿岳章子さんの遺志を受け継いで、今だからこそ困難な状況に立ち向かおうと、企画したものである。そこで、4人のシンポジストに寿岳さんの活動や研究について語ってもらった。研究会会員の佐竹久仁子さんと遠藤織枝さんからは研究に関する視点や日誌から読み取れる日々の生活について、弁護士の久米弘子さんからは京都を拠点に様々な市民運動をされた寿岳さんについて貴重なお話を伺うことができた。先人の思いを胸に、一人一人が考え行動していくことがいかに大事であるか、ということをあたらためて考えさせられた。また、メディアの視点から今日のジェンダーとことばについて、朝日新聞の田中聡子さんが最新の新聞記事を使って問題提起をしてくださった。シンポジウム後半には参加者から多く質問や感想が寄せられ、活発な議論が行われた。最後に、現代日本語研究会のジェンダー賞について参加者の皆さんに案内し、閉会となった。

オンラインでの開催ということで、京都や海外など遠方からの参加も可能となり、当日は110名あまりの方が参加くださった。多くの方のご協力のもとで無事に開催することができたことに感謝したい。

実行委員:遠藤織枝、加藤恵梨、三枝優子、孫琦、方敏、谷部弘子

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